マルチポイントロック:バックセットからフック位置まで、測るべき寸法
マルチポイントロックは6つの手順で測ります。バックセット、芯々距離、フロントの長さと幅、ギアボックスの位置、角芯の中心から測ったすべての施錠点、角芯のサイズです。英国のuPVC扉や複合材扉ではバックセット35mmまたは45mm、芯々距離92mmが一般的ですが、これは確認の出発点にすぎません。当社はマルチポイントロックを扱っていません。本稿はその測り方と、あわせて必要になるシリンダーとレバーの要点です。

Johnson LiuCanton Hyland デジタルコミュニケーション部デジタルメディア修士(MA)、ジョンズ・ホプキンス大学

マルチポイントロックを交換するときは、次の順に6つを測ります。バックセット、芯々距離(PZ)、フロントの長さと幅、ギアボックスの位置、1つの基準点から測ったすべてのフック・ローラー・ボルトの位置、そして角芯のサイズです。英国のuPVC扉や複合材扉では、バックセットは35mmか45mm、芯々距離は92mmが最も多いものの、これは扉で確かめる値であって、決めつけてよい値ではありません。
最初にお断りしておくと、当社はマルチポイントロックを扱っていません。当社の錠ケースは単一ケースの彫込み錠です。丸いボルトを4本出すLC14でさえ1つのケースから出すので、マルチポイントではなくマルチボルトの錠です。当社の320 Two Point Locking Exit Deviceは扉の上枠と下枠に掛かるプッシュバーで、これもまた別の製品です。当社が扱っているのは、マルチポイントロックを交換するときにも必ず要る2つの部品、ユーロシリンダーとレバーハンドルの組です。そのため本稿は測り方の解説で、どの供給元に注文した錠でも今の扉に合うように書いています。
マルチポイントロックの測り方が違う理由
単一施錠の彫込み錠は、1つの彫込み穴に入る1つのケースです。マルチポイントロックは、扉の縁の高さの大部分にわたる長いストリップの中央にギアボックスがあり、その上下に施錠点が並びます。ギアボックスの寸法は、ハンドルとシリンダーが扉にすでにある穴と合うかどうかを決めます。ストリップの寸法は、施錠点が枠のストライクに届くかどうかを決めます。
交換品が前者では正しく、後者では間違っていることがあります。その場合、扉はギアボックスの位置でしか施錠されないか、フックが枠に当たってまったく施錠できません。バックセットと芯々距離は、彫込み錠のケース番号の読み方を解説した当社のガイドで扱っています。本稿ではそれらを既知とし、マルチポイントの誤発注の大半が生じるストリップに紙幅を割きます。
測る順序
横にスクロールして列を比較できます。列見出しを選択すると並べ替え、3回選択すると元の順序に戻ります。
| 1 | バックセット | フロントの表面から角芯とシリンダーの中心まで | 英国では35mmと45mmが一般的。ほかのサイズもある |
|---|---|---|---|
| 2 | 芯々距離(PZ) | 角芯の中心からシリンダーの中心まで | 英国のuPVC扉・複合材扉では92mmが最も多い。ほかのサイズもある |
| 3 | フロントの長さと幅 | 縁に沿って端から端まで、表面の幅。平形かU字形か、端の形も記録する | 扉システムで決まる。決めつけずに測る |
| 4 | ギアボックスの位置 | 角芯の中心からフロントの上端まで、下端まで | 扉システムで決まる |
| 5 | フック・ローラー・ボルトの位置 | 角芯の中心(基準点)から上下の各施錠点の中心まで | 扉システムで決まる |
| 6 | 角芯のサイズ | 角の対辺間 | 英国のレバーハンドルでは8mmが一般的。測って確かめる |
6 rows · 元の順序
数値はすべてミリメートルで書き、それぞれの横に、扉で測ったのか書類から写したのかを書き添えてください。この一言で、供給元はどの数値を信頼できるかがわかります。
手順1と2:バックセットと芯々距離は扉で測る
マルチポイントロックでは角芯とシリンダーが同じ縦の線上にあるので、バックセットは1回の測定で両方に使えます。フロントの表面からシリンダー穴の中心までです。芯々距離は、角芯の中心とシリンダーの中心の縦方向の間隔です。レバーで操作するギアボックスの多くは角芯がシリンダーの上にあり、ハンドルプレートの鍵穴がレバーの下にあるのはこのためです。92mmという芯々距離は扉ではなくギアボックスに属するもので、ハンドルもそれに合わせなければなりません。ある芯々距離で穴を開けたプレート付きハンドルは、別の芯々距離のギアボックスには使えません。角芯とシリンダーの両方がそろって合うことはないからです。
手順3:フロントの長さと幅
フロントを扉の縁に沿って端から端まで測り、ミリ単位で記録します。次に表面の幅を測り、断面を記録します。平形か、uPVCの枠材の縁を包むU字形かです。幅と断面は扉システムで決まります。元のものより狭いフロントでは彫込み穴の一部が露出し、広いものは入りません。新しいフロントも同じ彫込み穴に納まる必要があるので、端が角形か丸形かも記録してください。
手順4:ストリップ上のギアボックスの位置
ギアボックスがストリップの中央にあるとは限りません。角芯の中心からフロントの上端まで、そして下端までを測ります。この2つの数値と全長とで、扉のどこにハンドルが来るかが決まります。バックセットと芯々距離が同じでも、ストリップ上で角芯が上下にずれた交換品では、新しいハンドルの穴が古い穴の横に来てしまいます。
手順5:すべての施錠点を1つの基準点から
ストリップ上の施錠点を上から下まですべて挙げ、それぞれの種類を書きます。フック、ローラー、丸ボルト、マッシュルームカム、デッドボルト、ラッチ、または上枠や下枠に入るシュートボルトです。それぞれについて角芯の中心からその施錠点の中心までを測り、数値の横に上か下かを書きます。
角芯の中心が正しい基準点なのは、ハンドル、ギアボックス、扉の加工の3つが共有する唯一の点だからです。フロントの端から測るほうが簡単そうに見えますが、全長の誤差がすべての位置に持ち込まれます。供給元によっては、フロントの上端から測った位置を公表しています。その図面がそうなっている場合は、比べる前に自分の数値を換算するか、図面がどの基準点を使っているかを尋ねてください。
次に、枠のストライクを同じ方法で測ります。扉を閉めた状態で枠に角芯の高さの印を付け、その印から各ストライクまでを測ります。施錠点は、古い錠の説明にある位置ではなく、今あるストライクの位置に合わなければなりません。扉が下がったり調整されたりした扉ではストライクが移されていることが多く、交換品はその位置に合わせる必要があります。
手順6:角芯のサイズと操作方式
角芯の対辺をノギスで測ります。英国のレバーハンドルでは8mm角が一般的で、当社の9004Sと9003Eのステンレス鋼製レバーはどちらも角芯8mmを公表しています。同時に、錠の操作方式も記録してください。レバーを持ち上げてフックを出すのか、鍵を回して出すのか、扉を閉めると自動で施錠されるのかです。これらは別々のギアボックスで、寸法がすべて正しいレバーでも、外側に固定式の引き手を想定したギアボックスには合わない部品です。すべてのギアボックスのラッチが反転できるわけではないので、吊元の側も記録してください。
当社のレバーについて、1つの制約をはっきり述べておきます。9004Sと9003Eは座付きレバーで、扉厚35〜50mm用として公表しており、長いプレート付きハンドルではありません。シリンダー用エスカッションが別になった座付きレバーは芯々距離を固定しないので、表面に座を別々に付けられる木製扉なら、マルチポイントのギアボックスと組み合わせられることがあります。加工跡を長いバックプレートで隠す必要があるuPVC扉には適しません。ギアボックスによってはハンドル自体の戻しばねに頼るものもあります。これらのレバーのばねの強さは公表していないので、そうしたギアボックスと組み合わせる前にお問い合わせください。
最も誤発注の多い部品、シリンダー
シリンダーの長さは錠の寸法ではありません。扉厚と両側のハンドルプレートで決まり、ユーロシリンダーの寸法は固定ねじ穴の中心から両端までで表します。両側を別々に、ねじ穴の中心からハンドルプレートの外面まで測り、2つを足します。35/35に分かれた70mmのシリンダーと、30/40に分かれた70mmのシリンダーは、全長はどちらも70mmでも別の部品です。外側では、シリンダーはハンドルプレートとほぼ面一に納まるべきです。大きく突き出していると、工具でつかむ手がかりを与えてしまいます。
当社の70 SNKT-2を見ると、振り分けを書き留める必要がある理由がわかります。その記録は振り分けを30 / 10 / 30mm、つまり30mmの両端と、その間の10mmのカム部と公表しています。市場で一般的な数え方であるカムの中心までで読むと35/35です。当社の70SNと80SNは全長70mmと80mmを公表していますが、振り分けは公表していません。注文前に振り分けをお問い合わせいただき、どちらも左右対称だと決めつけないでください。
問い合わせに添えるもの
表の順に6つの数値、使った基準点、上から下までの施錠点の一覧、操作方式、吊元の側、扉の材質と厚さ、そして写真を2枚お送りください。開いた扉の縁でフロント全体にメジャーを添えて写したものと、ギアボックス周りの接写です。フロントに刻印されたメーカー名やコードがあれば、そのまま正確に書き写してください。製品の系列は変わり、模造品もあるので測定値の代わりにはなりませんが、供給元がどの図面と照合すればよいかがわかります。当社が扱う部品については、公表している数値をそのままお伝えします。ユーロシリンダーの全長、公表している場合は振り分け、上記レバーの角芯サイズ、座の大きさ、対応扉厚です。製品ページにない数値は公表しておらず、推測ではなく実測してから見積もります。
この記事でわかること
交換用にマルチポイントロックはどう測ればよいですか。
次の順に6つを測ります。バックセット、芯々距離(PZ)、フロントの長さと幅、ストリップ上のギアボックスの位置、角芯の中心から測ったすべてのフック・ローラー・ボルトの位置、角芯のサイズです。そのうえで、同じ角芯の高さを基準に枠のストライクを測ります。施錠点は今あるストライクの位置に合わなければならないからです。
英国のマルチポイントロックで最も一般的な芯々距離とバックセットは何ですか。
英国のuPVC扉や複合材扉では、芯々距離は92mm、バックセットは35mmと45mmが最も一般的です。ほかのサイズもあるので、決めつけずに扉を測ってください。
マルチポイントロックのフック位置はどこから測りますか。
角芯の中心から各フック、ローラー、ボルトの中心までを測り、数値ごとに上か下かを書き添えます。角芯の中心は、ハンドル、ギアボックス、扉の加工が共有する唯一の点です。供給元の図面がフロントの上端から測っている場合は、比べる前に自分の数値を換算してください。
マルチポイントの扉のユーロシリンダーはどう測りますか。
両側をそれぞれ、固定ねじ穴の中心からハンドルプレートの外面まで測り、2つを足します。35/35に分かれた70mmのシリンダーと、30/40に分かれたものは別の部品です。当社の70 SNKT-2は振り分けを30 / 10 / 30mmと公表しており、カムの中心までで読むと35/35です。
Canton Hylandはマルチポイントロックを販売していますか。
いいえ、当社はマルチポイントロックを扱っていません。扱っているのは、マルチポイントロックの交換にも必要な部品です。70SNや80SNなどのユーロシリンダーと、角芯8mmを公表している9004Sや9003Eなどのステンレス鋼製座付きレバーです。
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見積りを依頼するCanton Hylandについて — 商業施設・公共施設のプロジェクト向けに、パニックデバイス、錠前、建築用ドア金物を製造し、世界各地の設計者と販売代理店に供給しています。




